二十祭 福岡初日レポ

今更感がたっぷりですが、まぁええでしょう。

 

時は2024年12月7日土曜日。私は困っていた。

福岡ドームの指定ゲートからQRコード読取で入場し、チケットを受け取った。さて、今回の座席はどの辺りだろうか。ワクワクしながらチケットを見ると、あまり見慣れない単語が目に留まった。「ボックスファイブ」。アリーナでもなくスタンドでもなく、チケットには「ボックスファイブ」と書かれていた。私は困った。「ボックスファイブ」ってどこやねん。

とりあえず、指定されたところから会場内に入る。開演20分前とあり、人がうじゃうじゃいてあまり歩を進めない。それに、聞いたことのない「ボックスファイブ」という謎席だから、果たして開演前に席にたどり着けるだろうかという一抹の不安もあった。近くにスタッフさんがいたので、「ボックスファイブはどこですか?」と尋ねてみる。すると、この近くの角を曲がって上に行くように、との返答があった。ひとまず角を曲がり上段へ。再びスタッフさんにチケットを見せながら座席の在処を尋ねてみたら、「ここですよ」と促された。すでに先客が3人。だけど、空間にゆとりのあるスペースだった。

後から調べてわかったことだが、野球の試合とかでは家族連れやお友達グループが観戦するときに利用する席のようだった。へぇー、そういう席があるんだ。1人分のパーソナルスペースが広いし、荷物も邪魔にならずに置ける。メインステージからはやや遠いものの、視界を遮るものがあまりないから意外と見やすい。野球はあまり観に行かない人間なので、ライブのときにちょっと変わった席に座れるというのは案外面白いのかもな、と思った。

 

さて、本題へ入ろう。SUPER EIGHT(以下、エイト)のドームツアー「超DOME TOUR 二十祭」の福岡公演(初日)に足を運んだ。ツアー全体としても初日だったため、もちろん何をするのかは全く知らない。アンコール含めて50曲・約3時間のライブは「20周年の集大成」を力の限り出し尽くした。そして、私の青春時代にタイムスリップしたような感覚になったライブでもあった。以下、福岡公演のセットリストである。気になったところにちょろっと感想を入れる。

 

1. 浪花いろは節(2004)2. NOROSHI(2016)3. キング オブ 男!(2014)

4. 無責任ヒーロー(2008)5. あおっぱな(2012)6. ズッコケ男道(2007)

1曲目の「浪花いろは節」から、もう横山さんが感極まっていた。自分のパートが歌えないくらいで、MCでメンバーから「泣いてたやろ?」と言われたほど。初めは「泣いてないし!」と強がっていたが、やっぱ本人もそれは認めた。いろんなことが蘇ってきて感情がブワーっとなったらしい。

「NOROSHI」からの「キング オブ 男!」はズルすぎる。「キング オブ 男!」のとき、会場のペンライトの動きが揃っていて感動。「ズッコケ男道」では懐かしき特攻服を着てミニバイクで花道を走り回っていた。上から見たらなんてかわいい光景(笑)。大の大人がミニバイクをまたがってうろちょろしているんだもん。

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7. Jackhammer(2010)8. 浮世踊リビト(2010)9. アカイシンキロウ(2009)

10. モノグラム(2010)11. 夢列車(2014)

名作「8UPPERS」(2010)の再来でもう歓喜!会場内のキャーキャーがひと際大きかったのはこの場面だった。「Jackhammer」の横山さんが煙草を投げつけるシーンは、2010年のライブで錦戸さんがやったのと全く同じ。「ヤバイヤバイヤバイ!!!」と声も手も震えた私である。

そこからの「浮世踊リビト」も、これまた2010年のライブを思い出させるし、「モノグラム」を久々に聴けたのはもうご褒美としか考えられない。

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【AmBitious(関西ジュニア)コーナー】

12. Reach for the sky 13. ワイルド アット ハート(嵐)

なんとなーく、アンビのメンバーも分かってきたぞぉ。一人ひとりの自己紹介ギャグとセットで「〇〇の子や」という感じで覚えちゃう。関西ならではの自己紹介ギャグって耳に残るんだなぁ。めちゃくちゃフレッシュだし、ダンスも見応えがある。生でアクロバットとか久々に見たかもしれん。あと、アンビ越しで嵐の曲を聴けるとは思わなかったのでそれもまたご褒美ものだった。

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14. Kicyu(横山・安田/2009)15. だってアイドルだもん(大倉/2008)

「Kicyu」とか懐かしすぎるやろぉ!!イントロの1音目で「キャーッ!」となったわぁ!可愛らしいお衣装に振付。2009年のライブにタイムスリップしたよ。そのおかげか、手の振付も覚えていたし、ボックスファイブで一緒の空間にいたファンも同じように踊っていた。

そして、おくらソロの「だってアイドルだもん」は初めて聴いた。というか、2008年のソロコンで歌ったらしいから、そら知らないわけで(笑)。ステージにデカい"何か"が布に覆われていて、パジャマ姿のおくらが布を取ると、そこにデカい黒いクマ(オオクマ、という名前らしい)が座っていた。アイドル感満載で歌うおくらはやはり可愛くて微笑ましい。歌詞も初めて見て、「クマちゃん♡」のところで「クマかいっ!!(笑)」となった。

この2曲はとても可愛くて、ずっと口角上げていた。あー痛い痛い(眼福)。

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16. Do you agree?(2016)17. 強情にGO!(2007)18. Heavenly Psycho(2005)

前半のバンドメドレー。「Do you agree?」は音源化は2016年だが、実はエイト初のオリジナル曲。イントロのヤスくんのギターがカッコよくて痺れる。「強情にGO!」は2007年の47都道府県ツアーぶりに聴いたわ。うわーなつかし!

「Heavenly Psycho」の間奏のギターソロは、確か横山さんがやったかな?あの難しいフレーズを弾いているのを見たらもう泣けてくる。私も大学の軽音部のときにコピーしたなぁと、当時のことが蘇ってまた泣けてくる。意外とムズイんよ、あの曲。てか、全体的にエイトのバンド曲は難しいんよ。だから、心にグッとくるものがあるんだろうな。彼らのおかげで、勇気を出して軽音部の門を叩いたのを思い出したわ。

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19. ワッハッハー(2008)20. イッツ マイ ソウル(2007)

21. Cool magic city(2004)

エイトのパブリックイメージに合うような明るい曲で前半終了。この時のマル氏のファンサマシーン感がえげつない。「イッツ マイ ソウル」のイントロとアウトロで、マル氏がいつもの「シャケ」の件をやった。マル氏いわく、この曲のイントロが「わたしの友だちはシャケです」に聞こえるらしい。知らんけど。ちなみに、アウトロは「わたしの友だちはシャケでした☆」に聞こえるらしい。よーわからんけど。

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この日のMCは、「序盤から横山さんが泣いた話」「最近、みなさん、村上さんに甘いものを献上しよるよな?(by やはり村上さんのことが気になる横山さん)という話」「小学生男子みたいな話(←??)」の3本立てが主だった。20年目でスーパーに進化しても、MCは相変わらずなエイトさんたちであった。詳しい話は、、、まぁ私以上に詳しく書いているファンがいらっしゃると思うのでググってみてください(笑)。

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22. 10年後の今日の日も(2004)

MCの途中のアコースティックコーナーでこの曲を披露。節目のときに歌っている印象だし、もうすぐクリスマスがやってくるということでピッタリの曲だった。おくらの大きな鈴が両手でシャンシャン鳴らしていたから、何か知らんけど可愛かったな。

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23. ∞ o'clock 24 24. 前向きスクリーム!(2015)25. 四十路少年

後半戦スタート。「∞ o'clock」は2024年新バージョン。自己紹介Rapの歌詞がアップグレードされていた。歌詞は覚えとらん(笑)。たぶんググったらヒットすると思う(おい)。「前向きスクリーム!」は、やっぱ盛り上がるなぁ。振り付けも分かりやすいし、会場全体の一体感がスゴい。

そして、「三十路少年」(2014)のアップデート版の「四十路少年」は大爆笑の渦。その場で歌詞を初めて見たけれど、もう悟りと諦めがたっぷりでなんか…もう…言葉にならない(笑)。アップデート版の2曲は、いずれ音源化してほしい!

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26. YOU CAN SEE(村上・丸山/2009)

やはりそうきたかぁ!!クールで二枚目なダンスが見られるのが、この曲の醍醐味。ヒナちゃんはダンスが上手くて目が離せないし、マル氏の歌も色っぽくて聴き心地が良い。ここまで懐かしい曲たちで、いろんな思い出が蘇ってくる。

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27. Water Drop(2011)28. WASABI(2015)29. Sorry Sorry love(2013)

ダンス曲3連発。「Water Drop」の水を使った演出は、2011年のライブと同じ。ファンが見たいエイトを見させてくれて心をくすぐられる。この曲のおくらの低音ボイスがまた色っぽくて良き。「WASABI」も「Sorry Sorry love」も久々にライブで聴けて嬉しかった。この2曲のダンスもまたカッコよくて懐かしい。

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30. 大阪ロマネスク(2006)

歌に入る前に、ヒナちゃんが一人でピアノを弾いていた。大きなスクリーンに映ったヒナちゃんの指が震えていて、とても緊張しているのが伝わってくる。一音も聴き逃すまいと会場全体が静かな空間になっていた。誰も声を出さず、固唾をのんでじっと聴き入る。ラストの一音を聴いた後には、大喝采と拍手でいっぱいになった。

そこから4人がヒナちゃんのピアノに集まり、ヒナちゃんの伴奏で「大阪ロマネスク」の冒頭を歌った。ラストの「雅なる物語(ストーリー)」まで歌って、ピアノの音も静かになって再び拍手。熱い生演奏だった。

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31. ツブサニコイ(2011)32. High Spirits(2015)33. 象(2014)

34. ズッコケ男道(Band ver./2015)35. "超"勝手に仕上がれ(2024)

36. LIFE 〜目の前の向こうへ〜(2010)

今回のライブで、私が一番ウルっときた場面が「ツブサニコイ」だった。なぜか。2011年の発売時に錦戸さんが担っていたアコギのパートを横山さんが弾いていたからだ。音源やMV等で聴いても、あのアコギは手数が多くて難しいし速いしずっと鳴りっぱなし。その難しいパートをギター歴2~3年の横山さんが、今にも泣きそうな必死の形相で弾いているのである。これはもう涙腺崩壊もの。ホント、横山さんを見ていると、何かを始めるのに年齢って関係ないんだなと思う。彼の頑張っている姿に勇気をもらえるし、「頑張ろう」って前を向ける。エイトから学んだことがたくさんあるから、私にとっては彼らは道標なんだ。

High Spirits」で会場のボルテージも急上昇。「象」「ズッコケ男道」「"超"勝手に仕上がれ」は掛け声とかもあるから盛り上がれるし、会場全体が一つになれる感じがして気持ちいい。「LIFE 〜目の前の向こうへ〜」では、ヤスくんがいつものピンクのストラトのギターで弾いていた。バンドのエイトが大好きだから、もうたまんなかったなぁ。

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37. LIFE GOES ON(2024)

一人ひとりの挨拶では、会場全体がその人のメンバーカラーに染まっていた。ヒナちゃんが「今のエイトが一番好き」という話をしていて、ヤスくんが地声で愛を叫んでいて、おくらが悔しい表情を見せながら「関ジャニ∞を成仏できたんじゃないか」と話していて、マル氏が一番メンバーのことを見ているなぁと思うくらいメンバーのエピソードを語り、横山さんがずっとうるうるしながらこれまでのことや感謝などを伝えていた。その優しい空間に、見てるこっちもうるうるしちゃう。

その後に歌った「LIFE GOES ON」。ドームツアー前に配信リリースされたが、この日のためにあえて事前に聴かなかった。壮大なサウンドで力強く歌う姿、全員で肩を組んで立っている後ろ姿を見て、彼らがこの屋号を続ける限りは応援しようと心に決めた。彼らの歩みはまだ止まらない。

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【アンコール】

38. パノラマ(2016)39. なぐりガキBEAT(2017)40. へそ曲がり(2013)

41. Wonderful World!!(2010)42. T.W.L(2011)43. 関風ファイティング(2006)

44. 旅人(2004)45. DREAMIN' BLOOD(2004)46. 大阪レイニーブルース(2005)

47. CloveR(2014)48. がむしゃら行進曲(2014)49. 急☆上☆Show!!(2008)

怒涛のメドレー。12曲も歌っとったんかいな。シングル曲やデビュー当初の曲で懐かしさがたっぷり。外周のトロッコは、過去のライブのロゴがふんだんに盛り込まれていて、これもまた懐かしい。少し高さのあるトロッコにエイトが乗っていたので、力いっぱいに手を振ったり一緒に踊ったりしていた。今回の席がスペースにゆとりがあったので、めっちゃ動きやすかった。ボックスファイブ席、ありがたや。

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50. 軌跡とキセキ(2024)

ラストは、エイトのいろんな要素が詰まったこの曲で。彼らの音楽の守備範囲の広さが伝わってくる。演歌やポップソング、ダンスにバンド。彼らの曲を通していろんな音楽が聴けるので、そこから別のアーティストが気になったり聴いてみたりしているから、彼らの影響力ってすさまじいものだと思う。途中、TAKATSU-KINGさんのパートもあったが、ヒナちゃんとは別の人物なので必死に目を隠していた(笑)。終盤辺りに過去のライブでの「最高で最強の~」の総集編が流れていた。これはズルい、泣いてまうわ、もう。

アンビとバックミュージシャン(特に、Peachさんと大西省吾さん、いつもありがとうございます)、福岡ドーム、そして大事なエイター(ファン)に大きな拍手を贈り、ラストは「全員でひとつになりましょう」という横山さんの呼びかけで、会場にいるみんなで手をつないだ。いつもの「フゥ~!!」の件を何回かやって、「最高で、最強の、SUPER EIGHT!!!!!!!!」の掛け声でシメて、銀テープ発射。ボックスファイブ席には届かなかったが、最高な推しグループと最高な時間を過ごせたことに、最上級の幸せを感じた。

こうして、約3時間の20周年ライブが無事終了したのであった。

 

【追伸】

1日遅れたけど、ヒナちゃんお誕生日おめでとう!